古物商の疑問

古物商の許可番号一覧と正しい調べ方|偽物の確認方法はある?

古物商の許可番号ってどうやって調べるの?
許可番号が載っていない場合は偽物?
古物商の初心者
古物商の初心者

取引き相手が怪しいと思った時にちゃんと適法に許可を取得して販売している業者なのかどうかを確かめたいですよね?

そんな時に役に立つのが古物商許可番号です。

この記事では古物商許可番号の検索方法や検索データベース一覧、偽物の確認方法について詳しく解説します。

この記事を書いた人

長島 雄太

NAGASHIMA行政書士事務所

NAGASHIMA行政書士代表。古物商専門の行政書士。古物商の許可に関するメディアサイト「古物商の学校」を運営しており、古物商の許可取得実績500件以上。古物商許可の取得率100%
 

古物商許可番号とは?

古物商許可番号とは、公安員会から古物商の許可受けた際に発行される12桁の番号のことです。(画像右上の番号)

許可を受けた個人や法人のそれぞれに固有の番号が発行される為、重複することはありません。

つまり、この古物商許可番号を確認することで、取引相手が適法に古物商の許可を取得している業者かどうかを判断することが可能です。

古物商許可番号の正しい調べ方は4つ

では、どのようにして古物商の許可番号を調べるかというと、以下の4つの方法があります。

  1. 古物商プレートを確認する
  2. 取引相手に古物許可証の提示を求める
  3. 取引相手のホームページを確認する
  4. 古物商許可番号の検索データベースを確認する

基本的には、古物商の許可番号は上記のどれかの方法で、誰でも確認することが可能です。

そして、上記の方法で古物所の許可番号を確認することが出来ない場合には、取引相手が古物商の許可を持っていない可能性も考えられます。

以下では、それぞれの古物商の許可番号の確認方法について詳しく解説していきます。

古物商プレートを許可番号を確認する

古物商の許可番号の確認方法の1つめは、古物商プレートを確認する方法です。

古物商プレートとは、営業所の見やすい場所に掲示されている縦8cm×横16cmの青色系のプレートのことです。

古物商の許可申請を受けて営業を行う場合には、古物商プレートの掲示が法律によって義務づけられています。

もし、古物商の許可を受けて古物営業をしているにも関わらず、古物商プレートを掲示していない場合には10万円以下の罰金に処されるため、古物商の営業所には必ず古物商プレートが掲示されています。

そして、古物商プレートには「許可を受けた公安委員会・取り扱う品目・名称・番号」が記載されているので、古物商プレートで古物商許可番号を確認することができるというわけです。

取引相手に許可番号を確認する

営業所での取引であれば、上記のように古物商プレートで古物商許可番号を確認することができます。

しかし、露店や仮設店舗、訪問買取の場合には古物商プレートは確認できません。

その場合にはどうすれば良いかというと、取引相手に対して古物商許可証の提示を求めて、古物商許可番号を確認することが出来ます。

古物商許可証とは、公安委員会から古物商の許可を受けたことを証明する証書で、そこには古物商の許可番号が記載されています。

そして、古物商は露店や仮設店舗、訪問買取を行う際には、古物商許可証を携帯する義務が課されており、取引の相手から許可証の提示を求められた場合には必ず提示しなければなりません。

もし、露店や仮設店舗、訪問買取を行う際に古物許可証を携帯していない場合や、取引の相手方から提示を求められたにも関わらず、古物許可証を掲示していない場合には10万円以下の罰金に処されます。

HPやアカウントページを確認する

取引前に取引相手の古物商許可番号を知りたい場合には、相手方のホームページやアカウントページから古物商許可番号を確認することが出来ます。

古物商は、HPやインターネットで中古品を販売しているかどうかに関わらず、ホームページ等を所有している場合には、「氏名又は名称」「許可をした公安員会の名称」「許可証番号」を掲載しなければなりません。

因みに、以前はHPやインターネットで中古品を販売している古物商のみが掲載しなければならなかったのですが、古物営業法が一部改正されて令和6年4月1日からは原則として全てのホームページ等を所有している古物商が対象となっています。

ですので、ホームページやアカウントページもしくは商品ページを確認してみてください。

因みに、古物商のホームページにおいて「古物営業法の規定に基づく表示」がない場合には、10万円以下の罰金が科される可能性があります。

掲載が不要な例外

従業員が5人以下の事業者についてはHPやアカウントページ等への古物商に関する情報の掲載は不要となっています。

古物商の検索データベース一覧を確認する

取引相手のホームページ等がわかる場合は、ホームページから古物商許可番号を確認することもできますが、ホームページがわからない場合もあると思います。

そんな場合には、各都道府県の公安委員会が公表している古物商許可番号の検索データベースを確認することをおすすめします。

ただし、この古物商許可の検索データベースを利用する際の注意点としては、あくまでもホームページのURLの届出がある古物商しか掲載されていない上、届出されてから掲載されるまでに一定の期間が必要となるので、必ずしも全ての古物商の許可番号が確認できるものではないという点です。

なので、取引相手が掲載されていない場合や、取引相手の表示されている内容が異なっていたとしても直ちに古物営業法に違反しているとは限りません。

≪都道府県別≫古物商許可番号の検索データベース一覧

古物商許可番号の検索データベースとは各都道府県の公安委員会が提供するデータベースの事です。

このデータベースには、インターネット等を利用して古物営業を行う場合にURLの届出を行った事業者のみが掲載されます。

そして、このデータベースを確認することで「古物許可証番号」、「氏名又は名称」、「登録URL」「許可または届出年月日」を調べることが可能です。

注意ポイント

古物商許可番号の検索データベースはあくまでもURL届出を行っている古物商のみが掲載される為、URL届出を行っていない事業者は掲載されません。また、URL届出が退出されてからデータベースに掲載されるまでにも一定の時間を要します。よって、取引相手が掲載されていなかったとしても、直ちに無許可や違法業者であるとは限りません。

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古物商許可番号が確認できない場合は偽物?

ネットで中古品の売買を行っているのに、上記の古物商許可番号の検索データベース一覧を検索しても取引相手の古物商許可番号が見つからない場合もあるかと思います。

もし、その場合には取引相手が偽物の古物商許可番号を記載しているのでしょうか?

結論から言うと、それだけでは偽物の古物商許可番号だとは言えません。

なぜなら、以下のような理由で古物商許可番号の検索データベース一覧に掲載されていない可能性があるからです。

  • URLを届けてない
  • 反映に時間がかかっている

URLを届けてない

ネットを利用して中古品の売買を行う場合にはURLの届出をしなければなりません。

逆に言うと、ネットで売買を行わない場合にはURLの届出は必要ない為、古物商許可番号の検索データベースには掲載されません。

また、最近ではメルカリやヤフオクで売買する場合にもURLの届出が必要となっていますが、以前は警察署からヤフオクやメルカリについてはURLの届出が不要と言われていた時期もありました。

ですので、本来はURLの届出が必要ですが、そういった最新の情報を知らずに以前のまま古物営業を行っている可能性も考えられます。

反映に時間がかかっている

警察署にURLの届出を提出したからといって、直ちに古物商許可番号の検索データベースに掲載されるわけではありません。

あくまでも、URLの届出があってから、一定期間経過後に掲載されることがほとんどです。

また、URLの届出は古物商の許可を新規で取得する際に届出ることも可能ですが、取得後にネットで中古品売買を行うタイミングで届出を行うことも可能です。

つまり、URL届出をいつのタイミングで提出したかによっても、古物商許可番号の検索データベースに掲載されるタイミングは異なるというわけです。

古物商許可番号の偽物を確認する方法はない

残念ながら、取引相手の古物商許可番号が本物なのか偽物なのかをネット等で判断する方法はありません。

なので、もし取引相手が怪しく、また、ここまでで紹介した4つの方法で古物商の許可番号を確認できない場合には、その相手との取引は出来るだけ控えることをおすすめします。

なぜなら、上記の方法で古物商の許可番号が確認できないということは、古物商の許可を取得していないか、もしくは、古物営業法の義務違反を犯している可能性があるからです。

古物商の許可を取得していない相手は無許可で古物営業を営んでいるので論外ですが、例え古物商の許可を取得していても、義務違反を犯している古物商との取引は無許可営業と同様にトラブルになる可能性が高いからです。

ですので、事前にトラブルを避ける為にも、古物商の許可番号が確認できない相手との取引は控えた方が良いというわけです。

また、もし、既に取引が終わりトラブルとなってしまっている場合には、警察署に相談してみることも検討しましょう。

上記で紹介した古物商許可番号の検索データベースにはURL届出を行っている古物商しか掲載がありませんが、警察署には全ての古物商許可番号が管理されているので、無許可の業者かどうかを判断することは可能だからです。

まとめ

この記事のまとめ 

  • 古物商許可番号の確認方法は4種類
  • 古物商プレートで古物商許可番号の確認する
  • 古物商許可証の提示を求めて古物商許可番号の確認する
  • 取引相手のホームページで古物商許可番号の確認する
  • 古物商許可番号の検索データベースで古物商許可番号を確認する
  • 古物商許可番号は確認できない相手との取引は控える

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